旅行に行くなら、ぜひかき氷を!

きょろちゃんがご案内、
びっくり&おいしいご当地かき氷ツアー

旅行の楽しみと言えば、その土地でしか味わえないグルメ!中でも日本人に古くからデザートとして親しまれてきたかき氷は、その土地ならではの食文化を色濃く映しているのです。旅行の際にぜひ味わっていただきたい、東日本のご当地かき氷4選をガイドします!

1杯目:ネーミングにびっくり!老舗のフルーツ系かき氷

「生グソ」(広栄堂・秋田)

秋田県民に親しまれているかき氷があると聞きつけ、お店に行ってみると、そこには信じられない文字が!

「生グソあります」・・・?!
恐る恐るお店に入り、「生グソ一つお願いします」と、注文してみました。

すると出てきたのは、グレープフルーツソースがかかり、ソフトクリームが乗ったこちらのかき氷!「生グソ」は、「生グレープフルーツソフト」の略称だったのです。 果汁と果肉のたっぷり入った、ほろ苦くて甘酸っぱいグレープフルーツソースと、甘くて濃厚なソフトクリームが好相性!あっさりしているのでペロリといけちゃいます。

それにしても・・・こんな名前を付けたのは、一体だれ??

お店の方が見せてくれたのはこちらの注文伝票。店員さんがメニューを簡略化して書いた伝票を見たお客さんが面白がって、「生グソ」と呼び始めたのがきっかけだそう。

こちらは同じく人気だと言う「生イチゴソフト」。お店のルールに従うとすれば「生イソ」ですが、「生グソ」以外、誰も略称で注文しないそうです。なんだかおもしろい!

味はもちろんのこと、ついつい呼びたくなるネーミングが、こちらのかき氷を秋田の名物にまで育て上げたのですね。

広栄堂

秋田県秋田市南通みその町6-21/
営業時間 10:00~17:30(L.O.)
月曜定休(夏季のみ営業。大雨など荒天の場合休業。)

2杯目:かき氷と酢醤油の衝撃の組み合わせ

酢だまり氷(山形・山辺町)

お次は山形、山辺町。
なんとこちらでは、通常のいちごのかき氷に酢醤油をかけて食べる「酢だまり氷」なるものがあるのだとか。
起源は諸説あるらしいですが、夏場、かき氷のお店ではところてんも売られていて、酢だまり(酢醤油)をかけて食べるのが一般的でした。さらに暑い時期に、ところてんに氷をかけてさらに冷たくして食べるとおいしかったそうで、そのうちかき氷にも酢だまりをかけるようになっていったんだとか。最初は甘いシロップなしで、酢だまりだけで食べていたなんて驚きです!
ちなみに、酢だまりの入った瓶にささっているのは杉の葉。杉の葉には殺菌効果があるので、食中毒防止のおまじないなのだそう。酢だまりが出過ぎてしまうのを防ぐ役割も果たしています。
気になるお味は、いちごの甘さと酢だまりの酸っぱさが合わさり、後味さっぱりで予想外のおいしさ!

山辺温泉保養センターの売店では、酢だまり味のソフトクリームの販売も行っていました。酢だまり氷は山辺町内の7店舗のみで販売されているそうなので、この衝撃の組み合わせをぜひ現地でトライしてみてください。

観光案内所すだまり

山形県東村山郡山辺町大字山辺238番地1/
営業時間10:30〜16:30

3杯目:天然氷の蔵元で味わう絶品かき氷

松月氷室(栃木・日光)

突然ですが、かき氷に使用される氷には「天然氷」と「純氷」があるのをご存知でしたか?冬場に池などに水をはり、自然に凍らせてつくるのが「天然氷」、2日ほどかけて製氷機でつくるのが「純氷」なのです。

▲氷池での天然氷づくり

現在、国内の天然氷の蔵元はたったの 6軒。そのうち3軒が栃木・日光市内にあるのです。そんな貴重な天然氷を使ったかき氷を求めて、日光へ。

伺ったのは、明治27年創業の「松月氷室」さん。天然氷の卸しだけでなく、かき氷の販売にも注力されていらっしゃる氷の蔵元さんです。入り口にはメニューが貼り出されていて、その時の旬のフルーツを使ったものから、定番シロップのシンプルなものまで勢揃い。 この中から今回私たちが注文したのは、「生いちごプレミアム」。

口に入れた瞬間、すっとなくなる繊細な氷に驚き!軽くて甘いホイップ、練乳ソース、そしてたくさんのいちごをミキサーにかけて作る生いちごソースが、上にも真ん中にも。 いちごそのものを食べているような甘酸っぱさがたまりません!お店のメニューには「あり得ない量の苺を使ってしまう」と書かれていましたが、それも納得のぜいたくなおいしさでした。

こんなメニューもありました。「Wブドウとブルーベリー大仏バージョン」。
地元日光産のブルーベリーと山梨産のシャインマスカットがごろごろとトッピングされた豪華すぎる一杯です。ネーミング通り見た目がすごい!

こちらのフルーツシロップはすべて松月氷室さんのオリジナル。さわやかなピオーネシロップが全体にかかって、どこを食べてもおいしい!

歴史ある蔵元で、こんなにフォトジェニックでかわいいかき氷が食べられるというギャップが不思議。店主のまささんに尋ねたところ、新メニューのアイデアを若いスタッフの方と話し合ったり、話題のかき氷店を回ったりして、日々勉強されているそうです。
天然氷作りだけでなく、かき氷づくりにも情熱を燃やされている松月氷室さん。ありがとうございます!と思わず感謝したくなる、食べる度に感動に出会えるお店です。

松月氷室

栃木県日光市今市379/ 営業時間11:00〜18:00(L.O.は17:30)
月曜定休(月曜が祝日の時は営業。その場合翌日火曜が休みになります。) ※時期によって営業時間が変わることがありますので、詳しくはブログをご確認ください。
https://ameblo.jp/shogetsu-goodjob/

4杯目:おやつと言えば、かき氷と◯◯◯!

「静岡おでんとかき氷」(静岡おでん おがわ・静岡)

静岡では、かき氷は必ず“あるもの”とセットで食べるそう。それはなんと・・・アツアツおでん! 静岡市ではおでんを置いた駄菓子屋や、おでん屋がたくさんあり、子どもたちがおやつとして食べるのが常識。熱いおでんを食べたあとにかき氷、というのが夏の定番コースなんだとか。

こちらは歴史ある静岡おでんのお店「おがわ」さん。創業から65年以上継ぎ足しているという、牛すじを使った真っ黒な汁。すべての具材に串が刺さっていて、汁はよそわないスタイルなので、確かにおやつとして食べ歩きもしやすい。 富士宮焼きそばにも欠かせない静岡のソウルフード「だし粉」をかけていただきます。

おでんは真っ黒なおだしからは想像できないほどあっさり!砂糖やみりんは一切使用していないそうですが、牛すじや練り物の素材からしみ出た甘みを感じました。

おでんでお腹を満たしたら、すかさずかき氷でクールダウン。今回いただいたのは、一番人気だという「紅ほっぺ」。こちらのシロップはすべて自家製というこだわりぶりなんです。ふわふわ柔らかめの氷と、自然な甘さのいちごシロップ、ごろごろ乗ったいちごがおいしい!

と、お隣の席にまさにおでんとかき氷を召し上がっているご家族を発見。お話を伺ってみると・・・ 「みなさんはかき氷とおでん、一緒に食べないんですか?」 と逆に質問されてしまいました。「小さい頃からこの組み合わせが普通すぎて、疑ったことがなかった」そうです。

お店の方いわく、おでんが一番売れるのは8月と1月なんだそう。 静岡にこんなユニークな食文化があったなんて。熱い夏に、アツアツおでんとひんやりかき氷のリレー、ありかもしれません。

静岡おでん おがわ

静岡県静岡市葵区馬場町38/営業時間 10:00~18:30(ネタがなくなり次第終了)
水曜定休(水曜が祝日の場合は営業 GW・盆時期・年末年始は営業)

かき氷にはその土地の文化が宿る!

かき氷が、地域ごとにいろんな食べられ方をしていることが分かった今回。日本には私たちが知らない食文化が、まだまだあるようです。 次回はご当地かき氷西日本編。どんなかき氷に出会えるのか、楽しみです!

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